こごみに似た毒草に注意!

トリカブト こごみ

安全に山菜採りを楽しむために

山菜採りをする際、こごみに似た毒草を見分けることはとても重要です。
こごみは特徴的な見た目をしているものの、似た形の危険な植物も存在します。
間違えて食べないよう注意すべき植物を紹介していきます。

こごみに似た間違えやすい植物

1. スギナ(トクサ科)
スギナはそこまで強い毒性はありませんが大量に食べるとビタミンB1を分解する成分が含まれており体調を崩す可能性があります。

見分け方:
・こごみと比べると細長く、節がある
・先端が巻いておらず、全体的に竹のような形
・緑色がやや薄く、葉が広がっている

若芽の段階では誤って混ぜてしまうことがあるため採取時にはよく確認しましょう。

2. トリカブト(キンポウゲ科)
トリカブトは非常に危険な毒草で、誤って食べると心臓麻痺を引き起こす可能性があります。
山菜採りの際に間違えて摂取し、中毒事故が発生したケースもあるため、特に注意が必要です。

見分け方:
・こごみよりも葉がギザギザしている
・先端が巻いておらず、葉が広がる形状
・茎が硬く、触るとしっかりしている

特に注意すべき点:
・根の部分に猛毒があるため、うっかり掘り起こしてしまった場合も絶対に触れないようにしましょう。

3. イヌワラビ(シダ類)
イヌワラビはこごみに非常によく似ていますが、食用には向いておらず、食べると軽い中毒症状が出ることがあります。

見分け方:
・こごみよりも表面がザラザラしている
・先端の巻き方がこごみほどタイトではない
・苦味や渋みが強く、食感も硬め

間違えて食べても致命的な毒ではありませんが適切に見分けて避けるのが安全です。

こごみの正しい識別方法

こごみは以下の特徴をしっかり押さえておけば間違えるリスクを減らせます。

・先端がしっかりと巻いている(フィドルヘッド状)
・茎に浅い溝がある(触るとわずかに空洞感あり)
・触った感じが柔らかい(硬すぎない、適度な弾力)
・鮮やかな緑色で10~20cm程度の長さ
・湿った森や川沿いの環境に生える

確認のポイント:
「巻いているか?」→ こごみはタイトに巻かれている
「茎に溝があるか?」→ こごみの茎には特徴的な溝がある
「手触りは?」→ こごみは柔らかく、しなやか

迷ったら「採らない・食べない」が鉄則!

山菜採りで大切なのは、「確実にこごみと分かるものだけを採ること」です。
もし少しでも迷ったら、無理に食べず、専門書やアプリの写真と見比べるなど慎重に判断しましょう。
また、採ったこごみは必ず茹でてアク抜きするのが基本です。
山菜採りを安全に楽しみながら、春の味覚を堪能してくださいね!

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